
(Nikon D80)
ついに「オルセー美術館展」に行ってきました。
大好きなルソー(アンリ・ルソー)が来る、ということもあり、前からこれはぜったい行かなくてはと思っていました。
フランスのオルセー美術館の改装に伴い、その間に世界を回る珠玉の作品たち。サルコジ大統領が「これらの絵画がまとめてフランスを離れることは2度とない」と言っているこの展示の、約半数が初来日なのだそうです。「空前絶後の世界巡回展」とのこと。書いているだけでぞくぞくしちゃいます。
入ってすぐの一番初めはドガの「階段を上がる踊り子」。
いいとっかかりです。
美術館に入ってきた自分と階段を上がってきた踊り子たちの姿が重なります。
色合いもきれい。
次に現れるカミーユ・ピサロ、モネの霧の中のロンドンの国会議事堂、色合いもタッチもすごくいいです。
ピサロの橋の絵は写真で言うところのマジックアワーみたいに、ほんのり色づいた空や街がとてもきれい。
モネの議事堂は帰りにポストカードを買いました。
そのうちスーラのコーナーになり・・・スーラの下絵7点。下絵とはいっても、特に、「ポーズする女」の3点は作品と言ってもいいほど完成度高。繊細で美しい小品3点が並んでいるのを目にすると感激してしまいます。あーしあわせ、あー嬉しい。美しいものを見るしあわせ です。スーラは風景画もいいです。構図とか繊細な点描。同じ点描でもシニャックなんかは写真で言うところの彩度が高くこってりした色合いなので、ちょっと違う(今回の展示の中の「マルセイユ港の入口」という作品は好きです。)。私はスーラの色合いが好き。「道行く二人」、というシャルル・アングランという人の点描もすてきでした。
次はゴッホとゴーギャンです。
ゴーギャンは「牛のいる海景」という初めて観た絵が、印象的でした。
ゴッホは・・・いいですね~。ゴッホ、好きなんです。好きなもの(絵)へののめりこみ方とか、純粋なものがきらきらしているような気がします。「星降る夜」という絵は震えるほどきれいな星空。じーーーっと長い間観てしまいました。私の目の前にいた学生風男の子が、誰かにメールを打っていました。「ゴッホ、かっけー(かっこいい)。」って書いてありました(見てしまった!)。わかる、お姉さんもわかるよ。
美術館の中で、ゴッホとゴーギャンの肖像画は向かい合って展示されているのだそう。
初めて知った「ナビ派」という作品群も面白かった。
象徴主義に近しかったというモールス・ドニという画家の一連の作品は気になる絵でした。ちょっと好きかも。ピエール・ボナールの猫の絵もよくて、これも、部屋に飾ろうとポストカードを買いました。
そして、ギュスターブ・モローの「オルフェウス」。
これも観たかった。
「ギリシア神話の詩人にして竪琴の名手オルフェウスは、愛する妻を失った悲しみから、女性を遠ざけるようになる。これに怒ったバッカスの巫女たちはオルフェウスを八つ裂きにし、その頭と竪琴を川に投げ込んだ。流される首は歌を口ずさみ、竪琴は音楽を奏でたという。モローはこの物語を取り上げるにあたり、流れ着いた首と竪琴を若い女性が拾い上げるという新たなエピソードを創作した。そして、優雅な衣装に身を包んだ女性と、その腕に抱かれる竪琴に載った詩人の首を甘美な静けさに満ちた幻想的な風景の中に描いたのである。」(美術館HPより)
ギュスターブ・モローの世界は見てはいけない甘美な世界。でも目を離せない。
ハンマースホイの「休息」も来ていました。
この絵は多分再会。嬉しくなりました。
静かな絵なのにもかかわらず、やっぱりすごい存在感のハンマースホイの世界。
自分の世界をしっかり持っていることの大切さ。
最後のコーナーのひとつ手前。
大好きなルソー(アンリ・ルソー)の絵が2枚来ていました。
初めてルソーの観たのは上野でのバーンズコレクション展で。一目ぼれでした。
この世界、色(特に緑)、題材。
ちょっと詩を感じる、夢の中と現実の境目のような絵。大好きです。
今回の展示の中でも、「蛇使いの女」はたまらなく惹かれる絵です。
観れてよかった。
さすがの量、質。
観ている間、何度「あーしあわせ、あー嬉しい。」と思ったことでしょう。
日本も独自の美しい文化を持ち世界に誇れる国だと思っているのですが、やっぱりフランスも芸術大国。ということをひしひしと感じました。
美しいものを見ると人はちょっとしあわせになります。
絵や、音楽やそんなうつくしいものたちがあって本当によかったです。
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オルセー美術館展は、六本木の国立新美術館で8月16日まで開催されています。
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