Nice to meet you.

(Nikon D80)
今年の夏この少女に会いに行かずに過ごしてしまったとしたら、後悔してもしてもしてもしてもしきれなかったでしょう。
無事観に行けて良かった。リニューアルオープンしたばかりの東京都美術館で開催されている、「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」、少女はフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」です。今日、観に行ってまいりました。
古今東西いろいろな絵画、美術展がありますが、こんなにウキウキした気持ちで美術館に行ったのは初めて。今までも美術館に行くのに気が急いてしまうものはありましたがそんな中でもぴかいちです。やっぱり美しい少女はみんなの心を浮き立たせるのでしょうか。
いろいろあった展示の中で、特に印象的だったのは2枚。
「真珠の耳飾りの少女」と、レンブラントの最晩年の自画像です。
「真珠の耳飾りの少女」はもう、感激しました。
ああ、観れた。これがあの少女か。・・・と鳥肌です。
会場の中で少女の絵は一枚で大きな一部屋を与えられているのですが、それがまったく大袈裟でない。そのスペースを充分満たしてまだ余りある存在感でした。
絵にたどり着くまで、まるで傾斜のない「いろは坂」のように沢山のクネクネした通路が作られているのですが、それも良かったです。何故ならそのいろは坂を歩きながらずっと、チラチラと少女の絵が観られるのです。遠くから、斜めから眺めてシアワセな気分でした。
すぐ後ろのおばさまたちの話声が聞こえてきます。
「すごいわねぇ。目が。」
「どこに行ってもこっちを見てるのよね。お月さまみたい。」
お月さまですよ・・・!皆さん。
いい例えですね。私はすっかりこの例えが気に入ってしまいました。
美術展では他のお客さんの話をこっそりと聞くのも楽しかったりします。
いろは坂をずんずんと進んでいくと、いつか少女のまっ正面にやってくる時が来ます。
止まらずに、ずっと歩いて流れながら観ていくというような形ではあるのですが、もう私は目が逸らせず、ずーっと目を合わせていました。
今、世界で一番この絵に近い場所にいるのだ。
一番近くで目を合わせているのだ。
そう思うと嬉しさでいっぱいになるのでした。
数百年前の絵なのに、絵だからこそ、少女は永遠です。
唇は瑞々しく、真珠は指定席彼女の耳におさまり、光は少女の上に踊る。
すごいな。世界中の人を魅了する圧倒的な魅力を直に感じることが出来てとてもとても嬉しかったです。
レンブラントの自画像は、巨匠最晩年の絵だけに、ものすごい迫力、力を持っています。
実はこの絵もお月さまで、どこから見ても目が合います。だけど、右から観るのと左から観るのと表情が違う。
でも、どちらからでも、見つめ合っていると何か訴えているようです。
何を感じるかは観る人それぞれだと思いますが私はあることを言われた気がしました。
通り過ぎて振り返ると、今度は違う表情でこちらを見ています。「本当にそうなんだよ。」とさっきのことを言っているような顔。いろいろ考えさせられる一枚でした。
他にも沢山の絵があります。ブリューゲル、ルーベンスもあるし、自画像以外にもレンブラントの印象的な光を観ることが出来ます。盛り沢山のマウリッツハイス美術館展、とても楽しかったです。
また、今回の展示は美術館のリニューアル後初めて。何が変わったって、館内の展示スペースを上がる時に以前は階段だったのに、エスカレーターが出来たのが私には一番嬉しかった。東京都美術館って外から見ると一見小さく見えるのですが意外と展示にボリュームがあって、その中で階段を上がるのがちょっとつらい時があったのです。リニューアル万歳です。また行くのが楽しみになりました。
マウリッツハイス美術館展は9月17日まで開催されています。
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