
(Nikon D80)
先日、前からこれは必ず行きたいと思っていた「ターナー展」に行ってきました。
初期のものから晩年まで、英国の巨匠の作品が全部で116点、やってきています。
神様が特別に才能を与えた一人。空の雲を描いた何気ないものを観ても思います。
初期の作品には水彩画多く、その水彩は色彩が薄いのとデッサンの筆致が細かいことなどから、ひとつひとつのパーツの印象はドラマチックというわけではないですが、薄い薄い層のパイ生地をていねいにていねいに重ねて出来た とびきり美味しいミルフィーユみたいに、パーツが重なり合うことでターナー独特の美しさが出来上がるような気がしました。
そしてそんな中に時々ハッとするドラマチックな表現の作品もあり(虹の絵など)、目が離せませんでした。
途中から色彩も少し華やかになり、晩年はルノワールの晩年の作品を思い出すような抽象的な作品群(晩年のものは、死後発見された未完成の作品も含まれるため、これから筆が加えられる予定だったために抽象的な雰囲気のものになっているのかもしれません。)。でも、色彩がものすごく美しいです。
一番最後に飾られている一枚などは、これがターナーその人が発する色なのでは?と思うような神々しい美しい色で、見とれてしまいました。
これは見ておかなければいけなかったな。来て良かった。と思いました。
イギリスの美術の大きな星をひとつ観ることが出来て良かったです。
* * *
(展示物の中にはターナー自身が使っていた絵の具箱などもあり、とても興味深かったです。
あと、個人的には、作品の中に「月光、ミルバンクより眺めた習作」というタイトルのものがあり、ハッとしました。
アメリカの作家、ローラ・インガルス・ワイルダーの「大草原の小さな家」シリーズの中で、ローラたち一家が幌馬車でいろいろな開拓地へ旅して行って家を構えるとき、そこに一冊だけあった本、何もない土地で唯一文化的な暮らしを思い出させるその本(それはローラのお母さんが持ってきたもの)のタイトルが、「ミルバンク」だったから。
「ミルバンク」って何なんだろう?ってずっと思っていたのですが、このターナーの絵に出てくる場所なのでしょうか・・・。)
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