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2012年7月20日 (金)

ロマンチストたちへ

Dsc_9152

(Nikon D80)

実は、ラファエル前派の絵画が好きである。
ウイリアム・モリスのファブリックも大好きで、
だから、これはどうしても行こうと思っていた。
三菱一号館美術館で開催されている、「バーン・ジョーンズ展」。
ちょうと出かけたのでついでに三菱一号館美術館に行ってきました。

もう、大・満足です。
こんなに満たされた嬉しい気持ちになった展示は、何年振りだろう?多分、ハンマースホイ以来だと思います。
ロマンチックな絵の数々に、すっかり舞い上がって興奮してしまいました。
「眠り姫」の飾られている部屋に足を踏み入れた時は鳥肌。
そんなのは初めてです。
とにかくすてき。この部屋にずっと、住んでしまいたい。と思ったほど。

自分の作った彫刻に恋をしてしまった、ピグマリオン。
メドゥーサを退治した英雄ペルセウス。
題材もロマンチックで素敵です。
もしも赤毛のアンがこの絵を観たら、きっとすぐさま憧れて、友人たちと物語の再現に努めたことでしょう(赤毛のアンは、お話の中で、オフィーリアに憧れて同じように小舟に横たわって乗り、誤って川に落ちてしまいギルバートに助けられる・・・というくだりがある。)

蝋のようにすべすべとして官能的な、白い肌。
吐息が聞こえてきそうな女性たちのポーズ。
香しい果実のような、服の色。
何か言いた気な瞳と豊かな髪。
なんなんでしょうと思う位すてきで、ため息の連続でした。

行って良かった。
最近、あまり沢山は観に行けないのですが、その分本当にどうしても行きたいものだけ厳選して行くので、満足度が高い気がします。
今回は久し振りに、図録も買ってしまいました。
時々眺めてはしばし物語の夢の世界に旅してこようと思います。

展示は8月19日まで。
全国のロマンチストたちへ。

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