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2012年6月 7日 (木)

小川洋子熱

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(Nikon D80)

前に小川洋子さんの本にはまっていると書きましたが、今も文庫本を読み、引き続き地味に でもしっかりとその熱は続いています。
実際には数学や化学系の本もあるみたいだからそこは読めるか微妙だけれど(そういうのは苦手)、小川さんの本を全部読破してみたい、という気がしています。

そんな風に思う人にそうそう会うものではありません。
そういう作家たちは後々まで「好きな作家」となることが多いような気がしますが、小川洋子さんももう既に好きな作家です。

今 初めて小川さんの小説以外の本を読んでいます。。
「博士の本棚」という小川さんが今まで読んできた印象的な本の事を書いた本なのだけれど、自分が好きな感性の作家がどんな本を読んでいるかを知るのはとても楽しいし、本に対する考え方では同じものを感じる時があってなんだか嬉しかったりもします。例えば、犬と遊ぶのは、本を読むのに似ている・・・とあって、「自分の身を想像の世界に置いて、そこで思う存分自由に駆け回る。」と続いています。分かる分かる、その想像の世界に自由に解き放たれる感じ、浮遊感が、いいんだよなぁ・・・。と考えて自分もうっとりする。
また、例えば武田百合子さんのことなど、私の好きな作家も同じくお好きだと書かれていて、好きな作家が繋がっていることが妙に嬉しかったです。その百合子さんに関しては何冊かの本について感想を書かれていて(「富士日記」、「犬が星見た」、「ことばの食卓」)、「ことばの食卓」について書かれた章の最後は「この世で一番、会ってみたい人だった。」と締めくくられていて私も遠い目になりました。

この本は沢山の本が出てくるので、少しずつ楽しみに読んでいます。
ゴクゴク水を飲み干すように一気に読んでも良し、ゆっくりと気が向いた時に読んでも良し。そして本はいつでも何回でも読んでもいい。なんて気持ちの大きい優しい友人なんだろう。そんな友人を知っている幸運を嬉しく思います。

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