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2010年7月11日 (日)

有元利夫展 「天空の音楽」

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(Nikon D80)

高校の時、選択授業というのがありました。
美術、音楽、あと二つくらいの科目の中から生徒が選べるもので、私はもちろん美術を選択。デッサン、パステル、アクリル絵の具、シルクスクリーン、いろいろな課題をやらせてもらい、毎回とてもとても楽しみにしていました。

ある時、課題の提出が間に合わず家に持って帰って制作したものをお昼休みの美術室にいるK先生に持っていくと、K先生が見たこともないほど大きなキャンバスに絵を描いていました。今思えば、学校の先生になったとはいっても美大を卒業した先生は自分の作品をこつこつとお昼休みに制作していたのでしょう。その絵がなんともすてきでびっくり。直接先生には言いませんでしたが先生の絵はいいなぁすごいなぁ・・・とずっと印象に残っていました。
そしてその後大人になったある日、先生の絵を思い出すような印象の絵を偶然雑誌か何かで観たのです。それが有元利夫さんの絵でした。

静かな、音楽を感じさせるような絵。
タイトルも音楽にまつわるものが多いですね。
ボッティチェルリの絵のように、香しい花の香りもしてきそうです。
画集「女神たち」を買い、時々ページを開いて眺めます。
有元さんの画集は、眺めているだけでなにかしあわせな穏やかな気持ちになります。

そんな有元さんの絵ですが、これまで展示があってもタイミングが悪かったりして実物を観たことは一度もありませんでした(以前、展示を教えてくださったれんさん、すみません。あの時はタイミングが合わず、ついに行けませんでした・・・)。
先週末、偶然展示のことを知り、仕事でちょっとヘロヘロだけれどこれは出かけなくては・・・!と、頑張って行ってきました。
実物は・・・やっぱりよかったです。
独特の質感、繊細な色合い、表現、感動です。
すぐには言葉にならないですが、やっぱりいいなぁ・・・と思いながら帰ってきました。
船越桂さんの作品もそうですが、遠くから小さな音が流れてくるような、音楽を感じさせるような世界。
写真でも絵でも、詩や音楽を感じさせるものはとても惹かれます。
自分の写真にもそんな要素が持てたら・・・。
(それが課題かもしれません。)
展示の中で、有元さんが所有していたという仏像の手があり、その手の穏やかな美しさにもうっとりしました。有元さんの描く絵の人物の表情と、共通のものがあるような気がしました。

有元利夫展は東京都庭園美術館で9月5日まで開催です。

有元利夫 女神たち 有元利夫 女神たち

著者:有元 利夫
販売元:美術出版社
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コメント

こんにちは! そうですか、東京都庭園美術館でやりますか(涙)
以前舟越桂氏が東京都庭園美術館で展覧会やったときもかなり悩んだんですが、(その時は仕事の都合で動けませんでしたが)今回はチビ連れて行こうかどうしようか、まぁた激しく悩みそうです。(旦那に反対されそうですが)
東京都庭園美術館ってとってもよいロケーションだし建物ですよね。旧宮様宅だから、内装も凝ってるし(わたしは玄関のラリックがとっても好きです!)、上京したら必ず寄る場所のひとつです。
有元氏の絵は昔岡山で展覧会があった際に見たきりなので、できるならば行きたいのですけどね。
硝子でできた楽器の音色がしますね、有元氏の絵からは。

投稿: れん | 2010年7月12日 (月) 10時22分

れんさん、こんばんは!

そうなんですよー。展示が始まりましたー。
庭園美術館は、有元さんの絵にばっちり合っていました。
静かな音楽の中に佇む 絵の中の人たちに会いに行くような感じです。
れんさんはまだ遠出は大変かもしれませんが
もし可能なら、観に行かれたらきっととても満足されると思います。

庭園美術館はいいですね。
(昨日はちびっこ連れも結構いましたよ。)
私も、玄関のラリック好きです!
建物の公開の日には写真を撮ってもいいようなことを
HPに書いてあったので、今度は建物公開日に行ってみようかと
目論んでいるところです。

展示は9月までなので、もし行けたらぜひぜひ・・・!

投稿: anise | 2010年7月12日 (月) 21時40分

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