牛歩ならぬ、鳩歩
| コメント (0) | トラックバック (0)
(Nikon D80)
その人の事を初めて知ったのは、雑誌ku:nelの2006年9月1日号。
時々思い出しては何度も読み返し、いつかその著書を読んでみたいと思うようになり、先日図書館で借りてきました。
その人は佐藤雅子さん。
明治42年生まれ。
元人事院総裁の故・佐藤達夫さんの奥さまで、著書に「私の保存食ノート」、「私の西洋料理」、「季節のうた」があります。
「私の保存食ノート」は、料理上手だったお母さんと結婚後にお姑さんから習い覚えた保存食が70点あまり、「私の西洋料理」は佐藤家の夕食の献立の中から洋風料理に限り約30点あまりの献立を紹介しています。
「季節のうた」は月ごとの日々の暮らしが書かれたもの。
季節と寄り添いながら、主婦という仕事に誇りを持って楽しく丁寧に暮らしていた佐藤さん。
そのやわらかで力強い背中から学ぶことはとても多いです。
佐藤さんとの出会いについて著書の編集をされていた方が書かれている文章が、佐藤さんの人となりとてもよく表しています。
「日々の暮らしの中で、常に自分自身を振り返り、見つめながら、誇りを持って主婦という仕事を楽しんでいる佐藤さん。その毅然とした姿勢、家族の幸せを願う強い気持ち、おおらかな笑顔・・・。しっかりと志を持って生きている佐藤さんの前では、やわなウーマンリブ思想などひとたまりもなかった。何を仕事とするかは問題ではない。生きる根っことなる自分なりの軸をじっかりと築くこと。その大切さを、私は佐藤さんの日々の暮らしを目の当たりにすることから学ばせていただいた。そうしてようやく、私は出会いの幸せに気付いたのだった。」
佐藤さんはすでに昭和52年に亡くなられてしまっており、もしも生きていらしたら私たちに今も沢山の事を教えてくださっただろうと思うととても残念ですが、私も、雑誌を通してとはいえ偶然にも佐藤さんを知ることができたことをとても幸せな出会いだったと思います。いつでもずっとそこにある本にしてくださった方々に、感謝したくなるような感じです。
| コメント (2) | トラックバック (0)
(1枚目RICOH GR DIGITAL、2枚目 Nikon D80)
写真展を見に、渋谷へ。
ちょっと緊張する街なのですが、偶然、写真仲間のOさん(苗字はMさん)に会ってほっとしました。
写真展は、いろいろな方の写真を見て、とても刺激を受けました。
いいなと思うものはカメラやレンズや紙の情報をチェックしたり。
ローライで撮られた鹿児島の、強い印象のモノクロ写真がとても良かったです。
参加者の中に知っている人が何人かいたので、この人はこういう写真を撮るのか、こういう世界を見ているのか・・・と思ったり。
一度写真展でお会いした人がいたので沢山写真の話をさせていただいたり。
そんな風にいい事がたくさんあるので、刺激を受けに、苦手な街でももっとビュンビュン外に飛び出していかないといけないなぁと思ったのでした。
| コメント (2) | トラックバック (0)
(RICOH GR DIGITAL)
恵比寿の東京都写真美術館に行ってきました。
写真展、久しぶりです。
稲越功一さんの「心の眼」と、美術館の収蔵展「旅」。
稲越さんはあまり知識もなく美術館で展示の案内の写真を見たときになんだか見てみたいと思い行ったつもりだったのですが、見ていくうちに「芭蕉景」とあって、ライカのギャラリーで見たことがある人だったと気がつきました。自分の記憶力のなさにびっくり+あぜん・・・。
でも、「芭蕉景」は比較的最近の作品なのですが展示は1970年代ころからの写真があり、同じ人物でも若いころと晩年のものでは作風も違うので通して見られてよかったです。
主にモノクロだったのですが、何点かカラーもあり。
そのカラーの中で、海のこちら側から向こう岸にあるクレーン車を撮った写真は、沢山のクレーンが海で羽を休める鳥たちのよう(静かなざわめきや鳴き声なんかも聞こえてきそう)で、都会の自然(生き物)という感じがして面白かったです。クレーンが華奢に撮られていたのと、空や空気の色合いはその人の感覚なんだろうけれども、もし自分がこれを撮ろうとしてもちょうどいいころ合いの感覚を掴むのにはずいぶん経験やセンスが必要なのだろうな・・・などと思いました。
「記憶都市」というシリーズは、1970年代、いや、ややもすると1960年代ではないかというような風景だったのですが、後で資料を見たら1987年で、まだ1987年には濃厚に70年代の空気のような匂いのようなものが残っていたのだなぁ・・・と驚きました。その頃の事は、今思い出してもまるで昨日のように21世紀とあまり変わっていないような気がしていたので尚更です。家の前に止まっている自転車が、昔自分の母が私を後ろに載せて乗っていた自転車にとても似ている気がしてしばし覗き込みました。
芭蕉景は湿気がよいです。やっぱり日本の景色にはたっぷりの湿気が似合いますよね。
「旅」の方は、収蔵展なのでいろいろな方の写真がありました。
内藤正敏さん、土田ヒロミさんの写真は、無菌・クリーンではない、確かに生きていることや生きているものについて感じる写真(内藤さんちょっとこわかったけど・・・)、森山大道は北海道のシリーズ。この頃は写真について模索している時期とのことでしたが、それはそれで、いろいろ考えたり模索している時にはその時なりの、エネルギーを感じるいい写真でした。新潟出身の牛腸茂雄さんの写真は、初めてプリントを見ました。いつも拝見させていただいている、新潟県にお住まいのmarikichi10さんのブログで時々名前を耳にしていたので、これがあの・・・という感じで知り合いの知り合いに会ったような親しみやすさを感じました。「日々」というタイトルがいいです。流れるように過ぎていく、流れるように続いていく時間の中で、カメラは一瞬の時間をつかまえて残して、それがいつか何かを伝えたりしていきます。荒木 経惟さんは「センチメンタルな旅」シリーズから展示。荒木さんはご本人も強いオーラを出しているけれども奥さんもすごい。荒木さんはこの奥さんでなければ、奥さんも荒木さんでなければだめだっただろうと思ってしまう。いつでも奥さんを撮る目線には、激しくも優しくも深い愛情が感じられます。最後に北井一夫さんの写真がありました。北井さんは、以前トークショーでお話を聞いたことがあったのですが、飄々としたトークと笑顔で、見ている人をほっとさせてくれる愛すべきキャラ、といった感じの人でした。そのせいか、写真の被写体の笑顔もカメラに心を開いているような風に感じられ、ほんわか心がなごみます。北井さんの写真は写真展の締めにとっても合っている気がしました。
写真展、久しぶりに行きましたが、やっぱり楽しいです。
たまには行かなきゃですね。
| コメント (2) | トラックバック (0)
(Nikon D80)
久しぶりにCDを買いました。
ジャズピアニスト、上原ひろみさんのアルバム「PLACE TO BE」です。
いつもはCD、DVDは大概TUTAYAで間に合わせてしまうのですが、グールドの帽子さんのところで知ってyou tubeなんかで観てみたらすごーくよかったので、これはいつも手元に置いておいて聴きたい・・・!と思うに至り、思い切ってAmazonでポチッと。
聴いていると知らず知らずスイングしてしまう「シュー・ア・ラ・クレーム」、ドイツの石畳、朝もやの中を散歩する靴音が聞こえてくるような「パッヘルベルのカノン」、懐かしい人を思い出してやさしい気持ちになる「サムウェア」など、すてきな曲が沢山。アルバムタイトルにもなっている「PLACE TO BE」も、NYのエネルギーを感じる一曲目も、どれもよいです。
ジャケットもすごーくかわいいですよね。
ジャズは深すぎてどこから手をつけていいのか分からず、数年前に小林桂さんのCDを何枚か買って聴いたくらいなのですが、実はとても興味があります。
写真と同じく、ジャズにはゆっくり覚えていくのを待っていてくれるような優しい余裕のようなものを感じるので、これから少しずつ聴いてみるのもいいかもしれないなぁ・・・なんて思ったり。また新しい楽しみが増えました。
(本棚がものすごく汚くて写真を見てびっくり(特に右奥)。掃除しなくては・・・・・。)
| コメント (4) | トラックバック (0)
(RICOH GR DIGITAL)
少し前から、プラナー(レンズ)がいいなぁと思っていて
今持っているNikonのカメラにつけられるかメーカーさんに聞いたり、
そのメーカーさんの回答で分からないことを写真仲間の方に少し教えてもらったりしていたのですが、
この間、ふと思ったのです。
あれ?お借りしているハッセルに、ついていなかったっけ???
見てみたら、やっぱりプラナーがついていました。
ああ。灯台もと暗し。
昨日、ハッセル持って近所の森をバフバフ(どうもハッセルのシャッター音は「バフッ!」と聞こえます・・・)撮ってきました。
(ハッセルは難しく、まだまだ使いこなせてはいないのですが、とてもいいカメラなので、なんとか使いこなせるようになりたいものです。)
さあ、出来はどうかな?現像してのお楽しみですね。
| コメント (2) | トラックバック (0)
昨日の「僕らの音楽」は倉木麻衣さんがゲストで、対談相手は寺尾聡さん。
どちらも好きなので、今日はいいなぁ~と観ていました。
番組中で倉木さんが歌ったのは、最近出た新曲と、寺尾さんの「ルビーの指輪」。
倉木さんのルビーの指輪って、どんな感じなんだろう?と思って楽しみに観たら、とてもすてきでした。倉木さんの声、きれいですね。
もともと男性が歌った歌を女性が歌うと、
また違ったとてもいい感じになることがありますね。
| コメント (0) | トラックバック (0)
矢沢永吉さんの歌に、「チャイナ・タウン」というのもありましたね。
有名な曲しか知らないけれど、一度矢沢さんのライブにいってタオルを上に放り投げてみたいワタシです。
| コメント (2) | トラックバック (0)
上の記事で、「栞のテーマ」ってどんな歌だったっけ?と思ったあなたへ。
この間の「音楽虎さん」で放送されていた画像がもうyou tubeにあったので、
貼ってみました。
「海」、「栞のテーマ」、「ロックンロール・スーパーマン」の3曲セットです。どうぞ~!
| コメント (0) | トラックバック (0)
少し前のこのCM。
このCMは、「ペンってこんな感じ」っていうのをすごく的確に表していて、よくTVで流れていた頃にはつい釘づけになって観てしまっていました。
購買対象、イメージ、などなど伝えたいことがすごく伝わってきます。
カメラのCMは、広告関係の仕事をしているわけでもないのにすごく気になってしまいます。
いつも使っているGR DIGITALはCMをしないのが一番GR DIGITALらしくていいと思いますが、もしもCMを作るとしたらどんな風になるのかな・・・と考えるのも楽しいかもしれません。
| コメント (2) | トラックバック (0)
最近のコメント