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2006年8月19日 (土)

The Eccentrics

_674今日は、上野の東京国立博物館’(平成館)で開催されている、「プライスコレクション 若沖と江戸絵画展」に行ってきました。

初めて若沖の絵をポスターで見た時はその濃厚な色使いがあまり好きになれず、興味は持っていなかったのですが、偶然観たTVで若沖の絵の描き方を知ってぜひ観てみたいと思うようになりました。

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例えば若沖の絵にはにわとりが出てきますが
彼はそれをただひたすら見る。何年も見る。見続ける。
そうしている内に、ある日、にわとりが解る(降りてくる?!)のだそうです。
ただひたすら見続けて刻みこんだ様々なにわとりが、今度は彼の中で動き出すのです。

コレクター、ジョー・プライス氏は若き日、仕事でフランク・ロイド・ライトとブルース・ゴフに師事し、その芸術に対する姿勢にはこの二人に負う所が多い、と自ら語っています。
ある日、フランク・ロイド・ライトが話した、「God(神)のGを大文字を綴るように、NatureのNも大文字で綴るんだ」という言葉が今でも印象に残っているといいます。

そんな氏ですから、自然を再構築し、そうする事で更にそれを一段高めていくように感じさせてくれる(パンフレットより引用「日本人は、松の木の枝葉を切ったり、曲げたり、摘んだりして、その本質だけを残す。その残されたものは、自然の造形よりはるかに松らしく見えるのだ」)という江戸絵画の本質的な特徴が心の琴線に触れたのは当然かもしれません。

平成の今でも鮮やかな色がそのまま残るその絵からは、
若沖のものすごいエネルギーと情熱が伝わってきます。

エキセントリックで、とても洗練された線です。
観察されつくして、知り尽くされた動物や植物が、まるで生きているようにそこにいて、ドキドキしました。

そのほか会場では、一日の中のいろいろな時間の光の中で作品を鑑賞できるようにとの配慮から、数点の屏風絵はライティングが刻々と変わっていくような展示になっていて、とても面白かったです。
昔、本で、金は闇の中が美しいと書いてあったのを思い出して観ていると、本当に、暗くなってくると金の輝きはなんともいえない艶が出てきて とてもきれいでした。

プライスコレクション公式HP
http://www.jakuchu.jp/

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若沖のモザイク画 「鳥獣花木図屏風」も必見!!

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