大草原に春が来た!
ホットケーキにとろ~りかけると、なんとも美味しいメープルシロップ。
この、メープルシロップ作りが、春ならではの仕事だということ、
皆さんご存知でしょうか。
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・・・ジョージ・ワシントンの誕生日は2月22日で、この日はアメリカの休日です。
東部や中西部ではまだ寒さも厳しく、吹雪のため学校が閉鎖になることさえあります。
でも、自然の世界では、その頃から春の目覚めを始めます。
もしその頃に、1日暖かい日が訪れ、北西の風が吹いて前夜の凍てつく寒さを追い払い、
地上の雪がとけだしたら、楓の木は春に興奮して、生命の血潮ともいうべき樹液が体内を駆け巡りはじめます。
その日から、幹の地上60cmぐらいのところに差し込まれたパイプを伝って樹液がほとばしり出てくるのだそうです。・・・・・
(文化出版局・ローラのお料理ノートより)
ローラのお料理ノートの「ローラ」とは、西城秀樹が熱唱するローラではなく、有名な「大草原の小さな家」シリーズ(昔、よくNHKで放送していましたね♪私はオープニングの、花畑の中をローラが走っているのにものすごくあこがれました)を書いたローラ・インガルス・ワイルダーのことです。
今世紀の初めまでは、日常使うお砂糖は、白いお砂糖よりもかえで糖の方がむしろ一般的だったそうです。
幹に差し込んだパイプから出てくる樹液は、
バケツにたまるとすばやく大勢の人々の手で大きな鍋に集められ、根気よく煮詰めて蒸発させて作ります。
樹液のうち、水分が95%だそうですから、その作業はものすごく大変だったろうとは思いますが、1年に1度、親類や近所の人が集まってするこのかえで糖作りは、待ち遠しかった春の到来を実感してみんなをお祭りのような気分にさせたようです。
アメリカの画家で、「モーゼスおばあさん」の愛称で親しまれている、
アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスの絵にも、
かえで糖作りをしているものがあります。
まだ春浅いながらもみんなが嬉しそうにしている様子を見ることができるんですよ。
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