娘心にブルースを
昔から、原 由子さんが好きです。
桑田圭祐のとなりでいつも楽しそうににこにこしているのを観ると、なぜかホッとします。
「娘心にブルースを」は、原 由子が98年に書いたエッセー。
横浜の実家の天ぷら屋さんのことから、
学生時代に友達と作ったバンドの話、クラプトンに夢中になった話、
そして青学に入学、軽音楽部に入り、今のサザンが出来るまでの話、
桑田との出会いから結婚、現在に至るまでのお話。
読んでいると一緒にせつなくなったり楽しくなったり、あったかい気持ちになります。
何度も読んで、持ち歩いたりもしているので、もうぼろぼろといってもいい程になってしまいました。
「娘心にブルースを」とは、桑田の初めてのオリジナル曲なんだそうです。
「原、曲出来たからちょっと聞いてよ。」
と桑田が学食にいた原由子をいきなり呼びに来て、
屋上でギターを弾きながら歌ってくれたそうですよ。
この曲を聴いた原由子は胸にぐっときたそうです。
自分でブルースをやるには100年早いって言われるかもしれないけど、
ブルースが好きで、女だってブルースのような時がある、と思っていた自分のことを桑田はわかってくれているような気がしたそうです。
残念ながら今ではアマチュア時代のテープにしか残っていないそうですが、
ちょっと聴いてみたいです。
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娘心にブルースを 著者:原 由子 |
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